病気を予防するための歯科の治療が重要です。予防歯科では、虫歯や歯周病になってから治療するのではなく、それらの病気を予防するための治療を行います。病気になってから治療をしたとしても、失ってしまった歯や歯ぐきは元には戻りません。だからこそ、しっかり予防していくことが大切なのです。当院では、定期的なメンテナンスをお薦めし、ご希望の方には、お口の中をチェックさせていただいております。
PMTCとは(Professional Mechanical Tooth Cleaning)の略で、訳すと「専門家による機械を使った歯の清掃」という意味になります。
どんなに丁寧に歯磨きしても、歯の汚れは60%ほどしか除去できないと言われています。デンタルフロスを使うことで残りの半分は取ることができても、最終的に汚れの20%はどうしても残ってしまいます。これを歯科医師や衛生士が綺麗にしていくのがPMTCです。
様々な専用機器やクリーム、ブラシなどを使用して、虫歯や歯周病の最大の原因である「バイオフィルム(歯の表面についた細菌のかたまり)」や歯垢・歯石を除去していきます。あくまで歯のクリーニングなので、ドリルなどで歯を削ることはありません。
コーヒーやタバコによる汚れも取れて、白い歯がよみがえるため、爽快感を味わうことができ、口臭予防にもなります。また、表面の汚れが取れることでエナメル質へのカルシウム補給を助ける効果もあります。
バイオフィルムは約3ヶ月で再生されると言われていますので、定期的なPMTCをお勧めしています。
医院で歯に高濃度のフッ素を塗布します。フッ素を定期的に歯の表面に塗布する事で、むし歯になりにくい歯を育てていきます。十分な効果を得るためには、年に3~4回のフッ素塗布を行うことが理想です。
歯のエナメル質を硬くすることで、虫歯の原因菌が作り出す酸に強い歯を作っていきます。
酸で溶けてしまった虫歯になりかけた部分をもとに戻す、唾液の再石灰化作用を助けます。
虫歯の原因菌の活動を抑えて、歯を溶かす酸が作り出される量を抑制することができます。
毎日のブラッシングをしっかりと行えば、虫歯や歯周病の発生率を下げることができます。ただし、歯ブラシだけでは歯間の汚れを取ることが難しいので、歯間ブラシやデンタルフロスを使ってしっかりと汚れを除去することが理想です。
ご希望があれば、正しいブラッシング方法の指導も行っております。