「口腔ケア」とは、「お口の手入れ」のことです。
お口はきちんとした手入れをすればその努力の分だけ効果が現れます。
いつもの歯磨きに少しだけ工夫をしてみること。そうすればあなたも、あなたがケアをした方も、うれしい気持ちになれるでしょう。
丁寧に、あせらず、口腔ケアを続けていくことが、お口をきれいにする何よりの近道です。
高齢者の介護をしていると、日常の介護に追われ、もしかしたら お口の中は見逃しがちになってしまうかもしれません。熱がなかなか下がらなかったり、お食事の形態を変えたのに食がすすまなかったり。お口の中が汚れていることや、お口がしっかり動かないためにおきている場合があります。お口の異常のサインは、からだに表れることもあるのです。少しでも、おかしいなと感じたら、お医者さんだけでなく、歯科医師や歯科衛生士にも相談してください。簡単にできる「口腔ケア」に毎日取り組んだだけで、高齢者がだんだんと元気を取り戻していく例は少なくありません。口腔ケアの可能性に、目を向けてみてください。
たとえば高齢者のお口の中を見た時に、「どうしてこの場所に、汚れがついてしまったのだろう」「どうすれば、もっときれいになるのだろう」と思ったことはありますか。このような日頃の疑問は、口腔ケアを行っていく中でとても大切なことです。お口に問題がある時は、必ずサインが見え隠れしています。それを見つけ出す気づきの視点を持つことは 口腔ケアを行うための、最初の一歩となるでしょう。
摂食・嚥下とは、①食べ物を認識して口に取り込み、②口の中で食べ物を飲み込みやすい形にして、③口からのどへ、④のどから食道へ、⑤食道から胃へ、送り込む一連の流れをいいます。その流れのいずれかが障害され、食べ物をスムーズに飲み込めなくなることを嚥下障害といいます。
嚥下障害を生じると楽しいはずの食事が苦痛なものに変わってしまいます。また障害が重度になると、食事ができなくなったり、肺炎を引き起こすこともあります。
安全な「食べ方」を身につける訓練や、食事以外の方法で「力」を鍛える訓練を患者様に合わせて指導します。
舌を切除した方、舌の動きが悪い方などを対象に飲み込みを助ける装置を作製します。
口から全量栄養摂取が困難な方には経管栄養法(食事のときだけチューブを挿入しチューブから栄養を注入する)を指導します。
料理方法の工夫や食事時の姿勢など、より安全に楽しく食事できるよう指導します。
安全な「食べ方」を身につける訓練や食事は使わず「力」を鍛える訓練を患者様に合わせて指導します。
舌を切除した方、舌の動きが悪い方などを対象に飲み込みを助ける装置を作製します。
口から全量栄養摂取が困難な方には経管栄養法(食事のときだけチューブを挿入しチューブから栄養を注入する)を指導します。
安全な「食べ方」を身につける訓練や食事は使わず「力」を鍛える訓練を患者様に合わせて指導します。